「俺と梅沢はいい。だけど他の連中にはあんま舐めた口聞かない方がいい。早く乗れ。」


「・・・・・・」

こいつじゃまともな会話が出来ない気がする。


アタシは言われた通り山崎とゆう男のバイクにまたがった。



連れて来られたのは普通の一軒家。


と言っても建てられたのは大分昔だろう。


所々の木材が腐り落ちそうだ。



しかもこれは玄関とよべるのか?


ちゃんと閉まらなくなってしまって、半分開けたままの状態になっている



山崎の後についてその家に足を踏み入れる。


「・・・ねぇ、人住んでんだよね。」

思わず尋ねたアタシに、山崎は怪訝な顔をして答えた。


「当たり前だ。」

「・・・・・」

そうですか・・・・。

アタシは顔をしかめる。


玄関から廊下から階段から全て。

アタシの目が届く範囲は物で埋め尽くされている



脱ぎっぱなしの服は、積み重なって放置されているし


いつのゴミだかわからない生ゴミや、エロ本、食べかけのカップラーメン
まである。



山崎は廊下の先の階段をのぼって行く。


足の踏み場がないため、堂々と物を踏み付けながら。


「・・・・・・」

まるでゴミ屋敷だ・・


アタシもその後に続いた