「帝零学園?なんか、すっげぇ名前だな!」


智明が興奮気味に笑うと、うるせぇと政哉が一喝。


「帝零……」


誠がボソッと呟くのが聞こえたのか、海李が反応した。


「どうした……?」


「んー…確か、帝零学園って特殊な学校って聞いたから」


「金持ち学校とか?」


「いや、そこは目の前の本人に聞いた方がいいんじゃないかな」


え、急だな、


「んー…特殊ね」


「椿鬼ちゃんの他にどんな奴が通ってんの?」


「普通の学校には、通えないであろう人。または、普通の学校から強制転入された人。例えば、族とかムショにいた人心病んじゃってる人。まぁ、簡単に言うとクレイジーな奴らが通う学校だよ。」




「なるほど……」


「んで?お前はなんで、帝零なんかに通ってんの?」


「そりゃ、母親が理事長だからに決まってんじゃん」