結局、あの女は誰だったんだ?



「海李、気になるか?あの女。」


誠が俺の顔を覗きながら聞いてきた。


「女もだけどさ、あの1年坊とタケ先が気になる」



「だよな?ちょっと話あるから、全員集めても構わない?」


「あぁ」


「サンキュ」








――――――……


―――――――――………


そして、俺達の溜り場には霧龍の全員が揃った。




「さて、本題に入るよ…今日、保健室に女がいた。それで、その女を調べてもらいたいんだ。」



まぁ…皆、想定内のリアクションをしてくれたけど、これからは、忙しくなりそうだ。



「情報が集まったら、海李か、俺に報告してくれ」



「了解っす」「頑張ります」「うすっ」「ハイ」




などの返事を聞いて、皆を解散させた。



「俺達4人は、タケ先について調べるぞ」



「うっしゃ、やってやろうじゃん」



「随分気合い入ってるな、政哉」



トモがタバコを咥えて笑う


「うっせ」









こうして、俺達の1日は幕を閉じた。