[・・怖くなかったか?]



[大丈夫。
あたし強いから]



[うそつけ。震えてんぞ?]



えっ・・?


確かに 脚はガクガクだ・・

そんなに怖かったとか
思わなかったのに

体は、正直だな。



[抱きしめてやろっか?]



ハハッと、冗談っぽく
笑いながらそう言う秀に、

あたしも自然と笑顔になる。