「迷惑だったら大丈夫だけど…」
「ぜんっぜん迷惑じゃないです。もうこちらからお願いしたいくらい」
…勢いに任せて何言ってるんだろうって思ったけどこの時はそんな事考える余裕は無かった。
堂島さんからペンを借り、震える手で自分の連絡先を名刺の裏に書いていく。
それをジーッと見ている堂島さん。
ああ、やっぱり字が汚いのを見てるんだー恥ずかしいっと思いながら書き続ける。
「綺麗な字を書くんだね。心が綺麗だから文字にも表れるのかな?」
そんな事言われたら書くのが恥ずかしすぎてペンが止まっちゃう。
「そんなーからかわないでくださいよー」
と言いつつ顔はにやける私。
今顔を上げたら変な人に思われるのは確実だろう。
「はい!書けました!」と言って改めて名刺を手渡す。
今度は指が触れなかった。ザンネン…
「ありがとう。何か強引に聞いちゃったみたいで悪かったね」
「そんな、気にしないでくださいよー。連絡先を聞かれる事なんて滅多に無いし」
「いやいや、なんかナンパしてるみたいでさ…」
「堂島さんは昔ナンパとかしてたんですか?」
「俺はナンパとか苦手だなー学生時代はよく先輩にやれって言われたけどさ…ああいうのって何か薄っぺらい感じがしてね」
「そうなんですか…でも堂島さんなら逆ナンされそうですよね。カッコいいから」
(やだ…サラッと『カッコいい』とか言っちゃった…恥ずかしい)
「そんな逆ナンなんてされた事ないよ。男の夢だねー」
そう言って無邪気に笑う堂島さんは子供みたいな笑顔をしていた。
「でも麻美ちゃんはモテるでしょー?」
「そんな事無いですよ。今まで振られてばっかり。私男運がないみたいで」
「えー?麻美ちゃんみたいに可愛い子、男が放って置かないと思うんだけどなー?みんな見る目が無いんだよー」
「そんな風に言ってくれるの堂島さんだけですよー」
「お世辞じゃないよ。本気でそう思ってるし」
「恥ずかしくなっちゃうからもう言わないでください。堂島さんの顔見れなくなっちゃうから」
「あはは。でもね、今俺が言った事と同じような事言ってる奴がもう一人居るんだけどな」
「え?」
「ぜんっぜん迷惑じゃないです。もうこちらからお願いしたいくらい」
…勢いに任せて何言ってるんだろうって思ったけどこの時はそんな事考える余裕は無かった。
堂島さんからペンを借り、震える手で自分の連絡先を名刺の裏に書いていく。
それをジーッと見ている堂島さん。
ああ、やっぱり字が汚いのを見てるんだー恥ずかしいっと思いながら書き続ける。
「綺麗な字を書くんだね。心が綺麗だから文字にも表れるのかな?」
そんな事言われたら書くのが恥ずかしすぎてペンが止まっちゃう。
「そんなーからかわないでくださいよー」
と言いつつ顔はにやける私。
今顔を上げたら変な人に思われるのは確実だろう。
「はい!書けました!」と言って改めて名刺を手渡す。
今度は指が触れなかった。ザンネン…
「ありがとう。何か強引に聞いちゃったみたいで悪かったね」
「そんな、気にしないでくださいよー。連絡先を聞かれる事なんて滅多に無いし」
「いやいや、なんかナンパしてるみたいでさ…」
「堂島さんは昔ナンパとかしてたんですか?」
「俺はナンパとか苦手だなー学生時代はよく先輩にやれって言われたけどさ…ああいうのって何か薄っぺらい感じがしてね」
「そうなんですか…でも堂島さんなら逆ナンされそうですよね。カッコいいから」
(やだ…サラッと『カッコいい』とか言っちゃった…恥ずかしい)
「そんな逆ナンなんてされた事ないよ。男の夢だねー」
そう言って無邪気に笑う堂島さんは子供みたいな笑顔をしていた。
「でも麻美ちゃんはモテるでしょー?」
「そんな事無いですよ。今まで振られてばっかり。私男運がないみたいで」
「えー?麻美ちゃんみたいに可愛い子、男が放って置かないと思うんだけどなー?みんな見る目が無いんだよー」
「そんな風に言ってくれるの堂島さんだけですよー」
「お世辞じゃないよ。本気でそう思ってるし」
「恥ずかしくなっちゃうからもう言わないでください。堂島さんの顔見れなくなっちゃうから」
「あはは。でもね、今俺が言った事と同じような事言ってる奴がもう一人居るんだけどな」
「え?」

