ある日の昼休み。

お昼を食べていたら武が私の所へ来た。

「ここ座るよ」

「ヤダ」

「ダメなの?」

「冗談、冗談。座って」

私は堂島さんの事が気になり武にさりげなく聞いてみる。

「その後、堂島さんの様子はどう?」

「相変わらずだな」

「そっか…そう簡単に気持ちは変えられないもんね」

「そうだよな」

(何か私に出来る事はないかな?)と考えていた。

ピカーン!!ひらめいた!!!

「そうだ!!」

と声をあげた。

「ビックリした。突然何だよ?」

「今度、夏祭りがあるじゃない。それ四人で行かない?少し気分を変えるのもいいと思って」

「それいいねー!!」

「じゃー武は堂島さんを誘ってね。その時、理子さんも一緒にって言って。絶対だよ」

「おう!分かった」

「麻美を信じて話して良かったよ。俺一人じゃどーにもなんなかったからさ。サンキューな!」

時計を見ると1時になろうとしていた。

「さーて仕事、仕事」

と武は立ち上がり私の頭をポンと叩いた。

「何張り切っているんだ」と思いつつ私も立ち上がった。