美紅を横目にやりながら、
私もクラス表の前までやってくる。
ちらっとみた3組の紙に、
“1 相川詩織”
私の名前はあった。
昔から私って出席番号いつも1番だったからなー…。
なんか、分かりやすくてドキドキ感も薄れちゃう。
まぁでも、
幼なじみ4人が同じ高校に入学ってのもかるーく奇跡な話だけど、
まさか同じクラスってのはないでしょ、さすがに…。
だって1クラス20人だし、それが8クラスだよ?
そんな偶然…
「あった! 私3組だ」
「僕も3組だぁ、美紅ちゃん一緒だね」
…え?
「なんだ、俺も3組じゃねえか」
悠太まで!?
こんな偶然、マンガの中でぐらいしか見たことない…。
偶然という奇跡が重なりすぎて今、ものすごく感極まって泣きそうなんですけど…。
「お前も3組か、ったく俺らってどこまで一緒なんだ?」
ヤレヤレ、と言った顔で悠太が近づいてきた。
その時ふと思ったんだ。
悠太、こんなに背高かったかな…って。
やっぱり高校生になると雰囲気変わっちゃうのかな?
