「どういうこと…?」
「私…、いろいろ考えたんだ。 なんとか出席日数も足りて、高校に入ったはいいけど。 詩織達に迷惑かけてちゃ、詩織達にも支障とか出るしさ…」
「そんなことないよ?」
「ううん。 前からお母さんと相談してたの。 きちんと治療して治していこうって」
「そんな…、病気みたいな言い方…」
「…精神的な、病気なのかもしれないなぁ、私」
気が抜けたような声で細々と笑う美紅を、
私はただただ見つめるだけだった。
無理して笑わなくてもいいのに……。
胸がぐっと締め付けられた。
迷惑なんかじゃないよ…。
確かに発作的なことを頻繁に繰り返してたけど、
そのたびに病院に行ってみてもらうたびに、
「特に問題はないって。 薬だけもらってきた!」
って明るい声でゆってたじゃん…。
やっぱ、無理してた…?
入学式のときもそうだけど…、
そんなに私って頼りないのかな?
