【完】無愛想彼氏






あたしの瞳から、涙が溢れた。


「──蓮っ…」

あたしは蓮の胸に飛び込んだ。


冷たい、体…

ずっと、ずっと…待ってたの??

こんな、雪のなか??


「あったけー…」

「ばかっ! 帰っていいって…留守電…」

「そんな留守電、俺の中で消去された」

見せられたケータイの画面には、あたしのいれた留守電は消されていた。

「…桃嘉なら、絶対来ると思ったから」

「…来る気、なかった…」

「うん、知ってる。
でも、来ると思った」

「…」

どこから、そんな自信がでるの??

「今日だけは、って思ってた」

「??」

「桃嘉、前に遊園地来たときのこと、覚えてる?」

前にって…

あ、春…だよね。