【完】無愛想彼氏





「大変ですねぇ、彼氏さん。嬉し?」

聞いてきたのは、

拓海と同様ニヤニヤしてる間宮。

「嬉しいもクソもあるか。

迷惑だ、迷惑!!」

「あっはは!」

「…間宮、やってくんね?」

「なんであたし?」

「一番やりやすい」

「桃嘉は?」

「実行委員同士はダメだって…」

「なるほど。

昨日堤さんから誘われてたじゃん」

あぁ…そういえば。

「もしかしたら、クラスにとけ込めるかもよ?」

「…逆効果、じゃね?」

「ぁ、そっか」

「…でも、一番最初に、約束したんでしょ?

やってあげれば?」


桃嘉が、少し寂しそうな顔をして言う。

まぁ…桃嘉以外の女と、

どっちみちやんないといけないんだもんなぁ…。


「…ん、そうする」

「あたしは、谷口と約束した」

「わかった。気をつけろよ?」

「大丈夫だよっ」


…そりゃ、別荘以来、あんま桃嘉に話しかけなくなったけど…。

今でもまだ、谷口の視線の先は、桃嘉で。