【完】無愛想彼氏








「…れ…ん…」


「桃嘉」


この声…。

あたしは、そっと目を開けた。


「桃嘉」

「蓮…?」

「大丈夫か?」

「蓮!!」


あたしは、ギュッと蓮に抱きついた。


「お、おい…」

「良かった。蓮、蓮」

「どうした? 怖い夢でも見たか?」

「うん…っ。蓮が、離れて行っちゃう夢…」

「ぁーそれは夢だよ夢」


…あれれ??


「ね、ねぇ…蓮、学校は?」

「あ? もうとっくに終わったけど」


あたしはベッドの近くにある時計を見る。

針は4時半を示していた。