「……愛しているからよ」
「僕も」
だったら私も凍らせて。
そう言ったか言ってないかは分からない。
自分の高ぶる熱に、反比例するように冷える相手の身体に、
どうしようもなく、心が疼く。
私の熱を冷ますように身体全体に触れる冷たい手。
もっと冷やして欲しくて、首に手を回そうとしたが、繋がれた自分の両手首に気付いて失笑が洩れる。
「…どうしたの?」
「何でもないわ」
「…ふーん……」
「…ぅあ…っ」
私の答えが気に入らなかったのか激しくなる愛撫。
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