いつも通り帰ってきた自分の部屋。 いつも通り寒い空気。 いつも通り拘束された身体。 「……で?」 「何が?」 「今日は何が原因なわけ?」 目の前で屈託の無い笑顔を浮かべている少年に尋ねる。 「だってあの男、君に触ったでしょう?」 「だからって一々凍らせなくてもいいでしょ?」 ため息混じりにそう言ってみても意味がないことは分かり切っている。 それでも私は毎回、この大きすぎる嫉妬に注意する。