「…?何?」


思わず窓の外を見たけれど、誰もいない。

ふとその紙飛行機に目を落とすと、何かが書いてあった。


「…えっ?」




『6月24日、曇り。俺は今日、226号室に上機嫌な歌姫を見つけた』




「…226号室…って、私だよね?…私宛ての紙飛行機?」