と、宇宙のナイト…いや、星野宇宙が口を開いた。


「226号室の歌姫、でいいんだよね?」

「あっ、はい!!」


私がそう頷くと、宇宙君はふっと優しい笑顔で言った。


「じゃあ、改めまして。014号室の星野宇宙、17歳」

「あっ、私は、226号室の海音寺空。同じく17歳です!!」

「へぇ、名前、そらっていうの?」

「うん、私も紙飛行機見てビックリしちゃった!!宇宙君はうちゅうって書いて宇宙だけど、私は青空の空って書くの」

「……宇宙君じゃなくて、宇宙ね」

「えっ?宇宙?」

「ん、宇宙。君はつかないから」