「‥‥歌姫っ?」



期待に満ちたような声が、扉の向こうから聞こえてきた。

陽に照らされた、その正体は‥‥‥




「‥‥‥‥‥天使」


「えっ?」

「あっ、いえ、えーっと‥‥‥」

‥‥‥どうしよう。

あまりに動揺しすぎて、言葉が出ない。

”宇宙のナイト”と”羽のない天使”は‥‥、同一人物だったんだ。