私はそのふたつのうち、ひとつのリングを上に持っていき、空にかざす。 そうするとリング越しにこの青空が見える。 青空とリング。 このふたつがあると私はこうしてしまう。 …癖ってやつだ。 しばらくそうしていると何か冷たい物が私の頬に当たった。 「……!」 私はびっくりして後ろを見る。 そこにはいたずらが成功した少年のような顔をした奏がいた。