「…先輩…その腕、離してもらえません…?」


奏はにっこりと笑顔で2人に言う。

しかしその笑顔とは真逆のオーラをしていて、声もいつもより低かった。



「…っ!こいつ、女子に騒がられている転校してきた1年…!」



「なーんだ、男がいたのか」





そう言って彼らは私の腕を離し、つまらなさそうに去って行った。





「…ふぅ。柚葉、大丈夫か?」



私は頷く。



「ごめんな。俺が待たせたから…」


「奏は悪くないよ。むしろその逆。助けてくれてありがとう」



そう笑顔で言うと奏は笑顔になった。