「柚葉…?」 私は立ち止まり後ろを振り向く。 そこにいたのは自転車に乗っている奏だった。 「あ、奏か…。おはよ」 「おはよ。…って何だよ、俺で悪いかよ?」 私は笑って軽く流す。 「てか、後ろ乗って行くか?」 親指を立てて自転車の荷台を指しながら奏は言う。 どくん… 「…………いや、いいよ」 下を見ながら言った。 視線の先にはアスファルト。 転けたら痛いと見ただけで分かるような。 私が思ったアスファルトの印象だった。