丈二が悪戯な笑顔で言う



「もぉまた冗談」



顔を真っ赤にして言うとその様子を見てまた笑う



「いやマジでそう思ってるよ?
子供欲しいのも、何人でもいぃって思ってるのもほんと。

だけど小春はまだ20歳でしょ?

俺が早く嫁にもらったばっかりに小春の独身生活は俺より5年短いわけじゃん?

だから焦らず自然に任せて今は2人の恋人気分を味わうのもいぃかなって。

そのうちに赤ちゃんができたとして

それが明日でも1年後でも5年後でも俺はすっげぇ嬉しい。

俺はそう思ってんだけど?」



丈二の言葉と優しく髪を触る手にあたしは涙が出そうだった



丈二がそんな風に思ってくれてたなんて嬉し過ぎるから



今のあたしと未来のあたしの事


それからあたしと丈二の子供の事


丈二はあたしとの未来をあたしよりずっと考えてくれてて



その事が嬉し過ぎて…自分が未熟に思えて泣きそうになった