プルルルプルルル♪



「丈二?携帯鳴ってるよ」



その日の夜疲れてる丈二の肩を揉んであげている時携帯が鳴った



今にも眠ってしまいそうな丈二は全然出る気がない様子


「小春出て」



相手の確認もせずそう言った



それから丈二の携帯を開くと


暁゛の文字


「暁くんからだよ?」



「珍しいなあいつがかけてくるなんて」


人事のように言った丈二はやっぱり出る気がないらしい



「もしもし?」


「おぅ。って小春?」


「うん。」


声が漏れて丈二に聞こえたのかあたしの腕を引っ張って膝の上に座らせて携帯に耳をひっつける



「丈二に代わるね?」



携帯を離そうとした時



「ちょっと待って!!」



って受話器の向こうから引き止められた


「どうしたの?」



「今日の話は小春の方がいいかも」