丈二を下から見上げる


「寂しいよ」


「えっ?」


「いつも帰ってくると部屋に電気がついてて、綺麗な奥さんが迎えてくれて、美味しいご飯が並んでて、それって普通じゃないんだよな。俺すっげぇ幸せ」

「丈二…」


その言葉に1つの曇りも感じられない


「あたしも。」


そう言って丈二をギュッとして丈二の足に足を絡めた



幸せだと眠くなるってどこかで聞いたことがあるこど


ほんとにそう



あたしはいつの間にか深い眠りについていた





「じゃあ…行ってきます!」


玄関で爽やかに笑った丈二


「行ってらっしゃい♪」


あたしも笑顔で送り出し、どちらからともなく行ってらっしゃいのキスをする


チュッ


唇を離すと甘えた顔をして顔だけで訴えてくる



わかってるけどあえてわからないふりをする


「どうしたの?早く行かなきゃ遅れるよ?」


「もう1回。帰った時のチューできないんだからいぃじゃん」


あまりにも可愛いく言うから丈二の両頬を触り、優しくキスをした


唇を離そうとした時あたしの後頭部をぐっと引き寄せて深く口をつける



何度も角度を変えて繰り返される


その間に目が合って笑い合ってそれでも歯止めがきかなくなった丈二があたしの胸に触れ初めた


「丈二?」