優し過ぎるよ


ちょっと寂しいなぁって言葉が聞きたかっただけで聞いたあたしが



すごく小さく思える



丈二はいつも自分じゃなくあたしの事を1番に考えてくれているのに…



あたしはいつも自分の事を考えてしまってる気がする…



やっぱり丈二は大人だ







「大人だね。丈二は…」


ベッドでただ抱き合って眠っている時ふと出た言葉


あたしの頭の上に乗せた丈二の顔が動いてあたしの顔を上から覗き込む


「急にどうした?」


「ただ…そう思っただけ」


「俺まだまだ子供じゃん。毎日のように遅刻するし、いつも頭ん中小春でいっぱいだし…そうとう重傷じゃん」


そう言って笑った丈二につられて笑ってしまう


「何時に帰って来る?」


「9時くらいかな…?どうして?寂しいの?」


いつもからかわれてるから


時々くらいいぃよね?