「小春!久しぶりに会えない?」


親友の琴音【ことね】から電話がかかってきたのは


甘い休日も終わり、新しい週の始めの月曜日の夕方だった



なんかいつも急なことばっか言うから琴音のペースにもってかれてる気がする…



「いいけど…どうしたの?また急に」




「どうしたのって…そりゃ小春に会いたくなったからでしょ?何?あたしに会いたくないって?」



「そんなことあるわけないじゃん!!いぃよ。あたしも会いたいし!」



異常な程にテンションが高い琴音に乗せられ、結局明日7時にいつものイタリアンのお店に待ち合わせする事になった
















「いぃじゃん!行っておいで♪」


あたしが唯一美味しく作れる味噌汁の2杯目を食べ終えてそう言ってくれた丈二



「いぃの?帰って来てもあたしいないよ?ご飯も作ってあげられないし!」


「小春ちゃんは俺に何を望んでんの?」


食べ終わった丈二は肘をついて悪戯な笑顔を向けてくる


「え?」


「行ってほしくないなぁとか…寂しいとか…?琴音は小春の親友だろ?嫁さん家に縛り付けるほどヒドい旦那にはなりたくないんだけど?」



「丈二……」