帰りの車内


丈二の方を向いて体育座りをして助手席に座って



運転する丈二の横顔を見つめる

真剣な横顔にまたドキっとする


「そんなに俺が好き?」


目線を変えずにはなす丈二


「うん。大好きだよ」


「俺も」


ふっと笑って少しあたしの方を見る



「今日お義母さんと一緒に過ごしてほんと楽しかった。」


「そっか。ありがとなお袋の相手してくれて」


「ううん。あたしの方が楽しんでた気がするし。」


「そういえば、その袋何?」


あたしの足元の袋を指差す


今日買ってもらった下着が入ってる


「えっ?あぁ~これはそのお義母さんに強制で買ってもらわれちゃったっていうか…」



「な~んか怪しい」


ちょうど赤信号になってしまい、悪戯っぽい笑顔で丈二が顔を覗き込む



「ちょっと!丈二、信号変わっちゃう!」


肩を軽く叩くとなんとか離れてくれたけど



それでも家につくまで

「な~んか怪しい」


って何回も言ってた