そこに今のあたし達みたいなドキドキはないのかもしれない
だけどお義父さんとお母さんの間には確かな夫婦という絆みたいなものがあるように思える
「丈二ならもうすぐ帰ってくるよ。」
お義父さんが優しい笑顔をあたしに向ける
丈二と笑い方や仕草がそっくり
お義父さんもすごく若く見える
丈二が年齢よりも若く見えるのは親譲りだね
ピンポーン
3人でリビングに入ったと同時に鳴る
今度こそ絶対丈二だっ!!
焦って玄関に戻るあたしを見ておかしそうに笑っているお義母さん達を横目に急ぐ
ガチャ
「おかえりー!!!」
えっ…
「よっ!」
手を挙げて挨拶するのは
「お兄さん…」
「小春久しぶりだなっ!!」
そう言って頭をガシガシと撫でるのは紛れもなくお兄さん
「小春ちゃん残念だったね」
気になって見に来たお姉さんが笑っている
「残念って?」
「さっきからチャイムが鳴るたびに嬉しそうにお出迎えしに行くんだけどなかなか愛しのダーリンが帰って来ないのよね?」
からかうように言うお姉さん
「もぉ~お姉さん!」
「ごめんごめん!ちょっとからかいたくなっただけ♪」
お姉さんとお兄さんが目を合わせて笑う
