「すいませんでした。遅くなってしまって…」
航輔先輩はあたしに近づいて来た。
バレちゃうかな?っておどおどしていたあたしに航輔先輩は、





「目腫れてるよ?泣いてた?」
「あっ!ん。いぇ…目にホコリがついててこすったから、
腫れちゃったみたいですね…」
「そ?ならいいけど。」
「無駄な心配おかけしてしまってすいません。」
「いいよ。」
「それより、彼女さんのプレゼント買いましょう。」
「あっうん。」







雑誌やテレビで有名なCUTE CODAに行った。
航輔先輩の彼女さんは話によると、
おとなしくて、優しいお嬢様のような人らしい。





そんな完璧な彼女さんにあたしが勝つわけないよね…
自信がなくなってきた。






そんな複雑な心境の中、あたしはプレゼントを選ぶのに必死だった。
好きな航輔先輩の好きな人なんだから、あたしも好きになんなきゃ。
って思えたらな。って考えてた。
だから、まずその一歩として必死に選んだのだ。