春の優しい風があたしの気持ちを落ちつかせる。







「1年生の入場です。」
そう。私、大島美優はめでたく高校生となったのだ。





「1年生の退場です。」
そして、私の高校生活が始まった…
(いい恋できますょ〜に。)
なーんて心でつぶやいた。
「あーんた、いい恋できますように。
なんて思ってるんじゃないでしょうね?」
「なっなにょぉ〜…いいじゃない。」




あたしの気持ちをさとってしまったあたしの親友…
いや。大親友!高橋彩だ。
彩とは幼稚園も小学校も中学校も一緒の大親友。
いつもあたしの気持ちをさとってしまう。




あたしは集会委員になった。
だってやりたいのは全部ジャンケンで負けちゃったんだもん。
仕方無くやった…




ーこれが運命の出会いとは気づかずにー