―――――中庭のベンチ


気がつけば、俺達はそこに居た。



「……ユウト…ありがとね…ッ」


「……」


震えた声で、そう言うユリ。



まるであの日の…


ダメだ。…重ねちゃダメなんだ。


俺の隣に居るのは、アイツじゃない。


ユリだ。