夜、眠剤は無いから
眠れず、

浅い眠りで
朝起きた。


「知恵、寝れたかえ?」


寮母さんの問いかけに
答えず


やってしまった、
と思いぼーとしていた。

点滴は終って、あたしは
寮へ帰った。


その日は地元生も泊まる日で
タイミング悪いときに
やったなーと憂鬱になった。

あたしは寮へ帰るとすぐ
学校へ向かう準備をした



でも、禿ちゃんと教頭に
止められた


「知恵、まだ薬が残ってるかも
知れないき、あかんよ」


と。


いいじゃん、やっとだよ
やっとなんだよ...

やっと学校に行きたいと
初めて思えたんよ



「いいやんか!やっと
ストレス発散できたんよ!?
お願いやから行かせて!」


「何がストレス発散なんだ!
こんな問題起こして!」

教頭が叫んだ

あたしはあっけに取られた

そして思った

...否定された。

何を言ったかは覚えてないけど
無茶苦茶な事をいい、

自分の部屋に鍵をかけ
大声あげて泣いた

カチッと、ドアの開く音が
して

禿ちゃんが
「一人やと、気が滅入るき、
一緒に事務所においで」

言ってくれた。