《全然気づかなかった…》 他の女とも甘い夜を過ごしちゃったりしてたわけ!? 優希の… 優希の… ゛優希の…"を心の中で連呼しながら服を着る。 『友里?起きたの…?』 目を擦りながら焦点の合わない目であたしを見る優希におもいっきり息を吸い込み 『優希のアホ────っ!!』 と、マンション全体に聞こえたであろう声の大きさで叫び、家を飛び出した。 「おい!!友里!?」