少し顔を明るくした彼女は、次には少し暗くなった。 あぁ。 居場所が分からないのか。 「あいつなら、体育館裏だよ」 きっと今頃、落ち込んだあいつはあそこで膝を抱えて丸くなっているだろう。 あいつは落ち込むことがあると決まって、体育館裏だから。 「ありがとうっ!!」 二人きりの時間は 彼女のお礼の言葉によって終わってしまった。 彼女は教室を飛び出した。 それを送り出した僕は、 最後にきちんと笑えていただろうか…。