「名前も知らない貴方へ……ここにちゃんと届いています。貴方の世界に私は映っていますか?世界はちゃんと続いていますか?」

少女が書いたのも短い文章でした


同じように窓に手紙を挟むと、数日後にはまたその人からの返事が届いたのです

その日から名前も知らない友達との文通が始まりました


友達はいつも見たことのない花や葉っぱを添えて、いろいろな話してくれます



お礼に私は何を話せば良いかしら?


彼女は次第にそんなことを考えるようになりましたが、自分の見えている風景はとても小さな物

友達にとっては当たり前の景色に違いありません



そこで、その日見た夢の話をすることにしました