幻獣のタペストリー ~落ちこぼれ魔導士の召喚魔法~

「わたしがいない間は魔法を使うなよ。帰って来て、バラバラになったお前の手足を集めるのはご免だ」


うっ!


言い返せないのが悔しい。

でも

でも

魔法修業を休めるんだ!


「おとなしく母の手伝いをしてる」

ニヤニヤしそうになるのを我慢して、あたしは言った。


「なんだか嬉しそうだな」

ホークが顔をしかめる。


嬉しいわよ

おまけにホークが留守なら、織物を習いに堂々と村に行ける。


「いっそ、お前も行くか? エリザに会いたいだろう?」


お姉ちゃんに会いたいのは確かだけど……


「王がそんなにピリピリしているのなら、あたしは行かない。騒ぎを引き起こして、斬首刑になりそうだもの」