「ホークには関係ない」

あたしは、不機嫌な口調で言った。


「お前が嫁に行くまでは、大いに関係あるんだがね」

ホークが皮肉っぽく言い返す。


そうだった。

あたしが結婚するまでは、ホークにはあたしの面倒を見る義務がある。


「そっちこそ、あたしのことなんて気にしないでサッサと結婚すればいいじゃない」


すると、ホークは気は確かかと言わんばかりにあたしを見た。


「手のかかる被後見人がいる家に、誰が来たがる?」


あたしの脳裏に、美しいレディ·クリスタルの面影がよぎった。


ホークはあの人と結婚したいのかな……


そして同時に、悲しい事実にも気づいてしまった。




――あたしは、ホークのお荷物なんだ