あたしは両手で、小鳥をそっと胸に抱いた。


ホークを愛してる。


ずっと、ショーンへの憧れの陰に隠れていた気持ちが溢れ出した。


ううん

隠れていたんじゃなくて、隠していたのかもしれない。

ショーンがローズマリーを愛してるって、ずっと前に気づいてもなお、あたしはショーンを思い続けた。

自分の本当の気持ちを、見たくなかったから。


涙が頬を伝った。


だって、ホークの奥方になるには、あたしの身分は低すぎるから。


でも、ここまで迎えに来てくれたんだもの

もしかしたら

ひょっとしたら

あたしが願えば、望みは叶うのだろうか?




『我が願いは君が傍らに』