あたしは部屋に戻ってホークを待った。

蝋燭が短くなっていく。


あたしは、あくびをしながら目を閉じた。


ホークは来ない気だろうか。

そんなに忙しい?

それとも、あたしを避けてる?




「アレクサンドラ」


頬を撫でられ、あたしは目を開けた。

ホークがあたしを見下ろしていた。

どうやら、座ったままうたた寝をしていたらしい。


「遅くなってすまない。話とは何だ?」


「お願いがあるの」

あたしは、あくびを噛み殺しながら言った。

「あたしを修道院に入れてくれない?」


ホークの体が強張るのが分かった。


「何もそんなに極端な決心をしなくてもいいだろう! 昨日の事なら謝る」

ホークは歯噛みするように言った。