幻獣のタペストリー ~落ちこぼれ魔導士の召喚魔法~

「アレクサンドラ、まずい状況だとは思わないのか?」

ホークが笑いを含んだ声で言った。


「何が?」

「これが」


いきなり体重をかけられて、あたしの体は後ろに倒れた。

呆気に取られたあたしの口に、ホークの唇が重なった。


頭が痺れたように働かない。


あたしはホークの首に腕を回したまま、キスを受け入れた。


あたし、何やってんだろ……


ボンヤリとそんな事を思っていると、胸元が涼しくなった。


何……?


「――って、ホーク! 何やってんのよっ!」

あたしは、唇を引き離して叫んだ。


薄物の長衣の前が開けられ、あたしの胸があらわになっている。


「落ち着け、少しばかりキスをするだけだ」