「サンディ! よかった。あんたを――」

ローズマリーが何を言いかけたにせよ、それはどこかに飛んで行ってしまったようだ。

「どうしちゃったの?」


ううっ……


「やっぱり変?」

「変……って言うんじゃなくて……別人みたい」

「あんたのせいよ」

「あたし? なんで?」

「ローズマリーが婚約したんだから、あたしも大人っぽくしろって――ホークの母上が」

「なんだ。そういう事」


「サンディお姉ちゃん、きれい」

ローズマリーの後ろから、女の子の声がした。


「あんた、隠し子がいたの?」


「馬鹿ね」

ローズマリーは笑って、女の子を前に出した。

村外れの家の末っ子、アナだ。

「おばあちゃん、今朝から具合が悪いんだって」


ああ、それで