「ホークはそんなに暇じゃないよ」

あたしは笑った。


――そうかぁ? ま、とりあえずオイラは帰るぜ。またな、嬢ちゃん


ジャルグの体は赤い光に包まれて……

消えた。


――ああ、それと

声だけが宙に響く。

――出かける時は、その布、持ち歩けよ



テーブルの上のタペストリーがヒラヒラと床に落ちた。