皐月の兄貴が去ったあと 俺らはなんとも言えない 空気に包まれていた。 確かに離れていったのは 皐月からだったけど 俺らは皐月の口から 本心を聞いた訳じゃない。 あの男の言う通り 本気で守りたいと思ったなら 無理矢理でも側に 置いておけば良かったのか… 『俺ら…皐月のこと 全然理解してなかったのかな…』 『皐月のお兄さんが あれだけ言うってことは 皐月は相当の傷を抱えてるんだ… 俺らの行動が皐月を 傷つけてたのか?』 『もうわからねぇよ。 とりあえず一回皐月と話してぇ。』