皐月の兄貴の厳しい言葉に
いち早く反応したのは楓だった。
『あの子が何かしら
傷を抱えているのは
わかってます。
だけど俺たちは本人から
一緒にいることを拒絶された。
どうしようもない
じゃないですか……』
『そんなこと
俺からしたらどうでもいい。
ただ近づいたのは
お前らからだろ?
中途半端な気持ちで
近づいてあいつの気持ち
考えもしねーで…
お前らが皐月を
傷つけたことには
変わりねえんだよ。』
『ちょっと待てよ!』
我慢の限界だった。
俺らが皐月を傷つけた?
ふざけんな!
なにも言わずに勝手に
離れてったんじゃねぇか。
『さんざん好き勝手
いってるけどよぉ
俺らはちゃんとあいつの事
理解しようとしたし
本当に守ってやりたいと
本気で思ったんだよ!
なにも知らねぇくせに
でけぇ口たたくな。』

