『ちょっと康平!
ここ学校だからやめて!』






『だって皐月が迎えにきて
なんて言うもんだから
俺嬉しくて嬉しくて♪』






満面の笑みで話す康平は
いまだ私に抱きついたまま。






『わかったから
とりあえず帰ろう。』





康平があまりにも
笑顔で話すもんだから
怒ることも忘れて
つられて笑ってしまった。













あの3人が屋上から
この光景を見ているとも知らずに。