ミーンミーン---・・・・


セミが、やかましいぐらいに鳴いている。
もうちょっと静かに暮らすことはできないのか!?と
私はセミに問いかけた。


が、セミはまるで私に反応したかのように

ミ゛ーン゛ミ゛ーン゛・・・・

先ほどより大きく鳴きだした。


うるさいよー、と私は両手を耳に当てた。


しかし、「セミがいなくなっては夏は成り立たないもの」


と、昔おばあちゃんに聞かされたことはあるが
それもまた一理あるな。と思った。

この、鳴き声が *夏が来た* と思わせてくれるのだから。