各駅停車 ~あなたに会いたくて~【短編】

「どうしても・・・、乗りたくて・・・。会えないと分かっていても・・・、また会いたくて・・・。あたし・・・、」

あたしの口から、想いが溢れ出す。

「涼くんのことが、好きだったの・・・。この電車で出会ってからずっと・・・。

高校の卒業式の朝に・・・、告白しようと思っていたのに、できなくて・・・。

でもずっと・・・、涼くんのことが忘れられなくて・・・。

それであの絵を描いたの・・・。」



あたしは顔を上げ、涼を見た。



涼の瞳は海ではなく、あたしを見つめていた。



「ありがとう。」

 彼は言った。

「ぼくも・・・、同じ気持ちだった。」



「えっ・・・?」

あたしは驚いて、涼を見つめた。