駅のプラットホーム。



さぁーっと急行列車が走りこんでくる。



あたしは急いで、階段を駆け上がる。


あと3段、あと2段、あと1段・・・。



けれどもあたしの目の前で、急行列車のドアはぴしゃりと閉まる。




あたしをプラットホームに置き去りにしたまま、急行列車は無情にも、そそくさと走り去ってしまった。




あーあ、乗り遅れちゃった。




あたしは列車の時刻が表示された電光掲示板を見上げた。





まっ、いっか。別に遅刻するわけじゃないし。

次の電車に乗ろうっと。