「胡桃ー!!」

元気よくあたしを呼んだのは、

あたしが所属する芸能事務所の

副社長兼あたしの義母さんの、

希望さん。


「なんですか?」

あたしの過去はいろいろと複雑で…。

今はそこには触れずに話を進めるね。



「行くわよー!!!」

ずかずかと目の前にやってきて、

いきなり‘行くわよ’とだけ言い、

あたしの腕を力強く引っ張る。