「うん!!主人公の友達役で、少ししか出ないんだけど、頑張る♪」
「頑張れっ☆」
そんな会話をしていると、
誰かが歩きながらこっちに来ている。
「じゃあ、お互い頑張ろーねっ♪じゃあまたね!!」
その子たちに見つかる前にAyuは
あたしの前からいなくなった。
Ayuは、わかってるんだ。
知ってるんだ。
みんなから嫌われてること。
だから、あたしと
二人で話しているところを
他の子に見られたことは、
今まで一度だって、ない。
ボーッとしてるように見えて実は、
あたしよりも周りを見ていて、
あたしも別の意味で孤立しているから、
さらに孤立しないように
気を使ってくれる。
Ayuだって、
言っちゃえば悪い意味で
孤立してるのに…。

