なんて、心の中で悶えていることなど 知る由もない胡桃は、 上目遣いで俺を見つめる。 くそかわいいな、おい。 「零…?」 「明日、久々のオフで日曜だし、遊園地でも行くか?」 胡桃は嬉しそうな顔を一瞬して すぐに表情を曇らした。 「行けないよ」 「は? なんで?あ、もしかして友達と先約あるのか?」 デートしたことないし、 したいんだけど…。 友達と約束があるなら、 仕方ないか…。 我慢しよう…。