「…ニホンブヨウ?」
オレは、知っているようであまり知らないその言葉をオウム返ししていた…。
「そう!…この鈴木清風くんは、小さい頃から日本舞踊をやってて、それはもうすごく評判がいいんだって…!!ねッ?」
永作先生にそう言われ、キヨちゃんは恥ずかしそうに下を向いていた…。
不機嫌そうだったダイチも、とりあえず椅子に腰かけて、足を投げ出しながら黙って話を聞いていた。
…するとタカハシさんは、あぁ~!というように、納得したような表情を浮かべて言った。
「日本舞踊かぁ…!だから鈴木くん、男の子なのに、こう、すごくおしとやかっていうか、上品な雰囲気が身に付いてるんだねぇ…!」
…そ、そうだったのか!!
キヨちゃんが、こんなにも特別な雰囲気を身にまとっている理由は、そこにあったのか…!!
オレは、キヨちゃんの知らない一面をまた知ることができて、なんだかすごくワクワクしてきた…!
